東京都台東区、地下鉄日比谷線の『三ノ輪』駅から徒歩1分、食事処『やよい軒』隣りに
駐車スペース4台分を持つ『三ノ輪歯科』は 従来の常識を破った歯科医院です。
と、軽い気持ちで訪れた筆者らを待ち受けていた光景は想像を超えるものでした。
受付で訪問の趣旨を話していると 待合室手前の診療室から
待合室手前の診療室から聞こえてきたのは 歯周外科手術真っ最中の院長の声でした。
院長の大澤正夫さんは昭和28年生まれの67歳 平成9年当地で開業したそうです。
「10坪を皮切りに 5年後には28坪の物件に移転
現在の45坪の診療所に移って10年目となる昨年には待望の技工所を併設した」とのことです。
三ノ輪歯科の特徴
POINT1:診療姿勢
「保険医でしたら、先ずは『健康保険』内での治療を考えるのは当然のことです。」と語る大澤さんは、
「34歳で受験を決意し会社員を辞め 35歳で歯学部に入学、卒業した時にはもう41歳になっていました。」
1年8ヶ月の修行の後 43歳で『三ノ輪歯科』を開業し 現在に至るそうです。
開業後 “人気の歯科医院” にするため理想の歯科医像を追い求め 思い至ったのが
①的確な診断に基づいた、②予知性の高い(長く持つ)治療を提供すること③困っている時にこそ対応すること
こそが信頼の証(あかし)と 『1年365日24時間急患随時』の姿勢を堅持しています。
歯医者というと…
「自宅から近くにあって 優しくて 痛くしないで 混んでいるところなら…」
と考えてしまいそうですが 『三ノ輪歯科』はちょっと違っています。
「重要なのは治療の質と治療計画です。近ければそれに越したことはありませんが
遠くから来院する方の便宜を考え『駅近くで、駐車場がとれる場所』に拘りました。
誰だって痛いのはイヤですよ、だけど歯科の性格上多少の痛みは伴います。」
と正直に語る大澤さん。続けて、
「『混んでいる歯医者ならば間違いない…』と考える気持ちは理解できますが
決して『混んでる歯医者=いい歯医者=上手い歯医者』ではありません。
“ちゃんとした” 治療ができる歯医者=いい歯医者 なんですよ。
実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな と云いますが
“出来る人” は治療に対して謙虚ですよ。失敗の恐さを理解していますからね。」
え⁉ 『失敗』ですか?
「はい、残念ながら100発100中の歯科医はいません。みんな失敗から学ぶんですよ。
忘れられないのは ”上手くいった治療” よりも “反省が残る治療” です。
大学時代は教科書や指導教官が、(診療の)現場に出たら患者さんが先生ですよ。」
診療台をズラッと一列に並べている歯科医院が多い中
個室診療室を備え、それぞれに
朝の7時から夜の7時まで「診療はほとんど座らずに立った状態で…」と語る大澤さん、
手際良く治療を終えた後 椅子に座って語ったのは、
「ある患者さんにね、『どうして歯医者に行かないの?』って聞いたら、
『どこの歯医者に行っても、オレを犯罪者みたいな目で責め立てるんだ。
って話してた。患者さんは責められたいわけじゃない、何とかして欲しいから歯医者に行くんだよ。
ひとりでも多くの “困ってる患者” と出会いたいから『1年365日24時間急患随時』
『忙しくて治療に来れない』なんて言わさない!
“噛めない状態” で来院したら 最低でも “噛める状態” にするまで帰しません。
時間がなければ『続きは晩にやろう。夜また来てね』とまで言いますよ。」
大澤さんの発する一言一言に、
POINT2:短期集中型治療
小さな虫歯の治療なら数回で終わっても、
歯医者さんに行って 最初の診療時に『〇〇回で終わります。』と言われたことは なかなかないでしょう。
大澤さんは『治療は最大12回で終わらせる』と言い切ります。
「患者さんはねぇ、暇に任せて歯医者に行くのでも オネーチャンとの出会いを求めて
ひたすら歯が治ることを求めて通院して来るんですよ。
治療→支払い→予約の繰り返し、
患者さんも忙しい毎日の中で合間を縫って予定を組まなくてはならない。とは言え、毎週通うのも楽ではなく
治療が長引けば長引くほど通い続けるのが億劫に成る。
「患者さんにも色々予定がありますよ。これを無視したら通院できなくなります。
そして『ひとつひとつ丁寧に…』なんて言ってないで 出来るところはまとめて
「4日前に友達の紹介で来てみたんです。前の歯医者さんは6回行きましたが、
でも、こちらでは最初に仮歯を作って貰って
「彼女はねぇ…重度の歯周病です。『6回通院した』と言う歯科医に電話しましたが、
『とりあえず右下の5番・6番のエンド(根の治療)を始めた。』とのことでした。
『先生…、その2歯って歯周ポケットどれくらいありましたか?』と尋ねると
『いやいや、12㎜ですよ。根尖まで骨吸収してるので、抜歯しましたよ』と話すと、
『あっ。どうもありがとうございました。』と言われました。
当座残しても、間も無く咬合痛(噛んだ時の痛み)が起こり始める、腫れを繰り返す、或いは骨吸収が進み
隣接する歯に類が及ぶことになって行きます。
木を見て森を見ず といった歯科医が多いです。
『治療上の通常の手続き』からは
今はネットの時代、悩んでいる患者は遠方からも来院します。
「ええ、だから駐車場も用意してあります。『駅近、1階、駐車場』は必須です。」
待合室の壁には中国語の説明文も貼ってありました。
「中国人の患者さんは最低でも毎日1人は見えます。
母国語で説明されると安心出来ますからね。
POINT3:診療を支える設備と経営状況
「“いつか治るであろうことを期待して”
『治療計画もなく、説明もなく、ゴールの見えない治療をしている』歯科医も問題
“モノ分かりがよく” “義理堅い” 患者さんにも問題があるでしょうね。」
インフォームドコンセントが叫ばれて久しく、ちゃんと説明するようになったのでは、と思っていましたが…
「『ココに虫歯があるから削っておきますね。』なんて言うのは
単なる許可を求めてるだけですよ。説明というのは、
『どんな状況になっていて、どういった処置が必要か、今後考えられる問題は何か』を
なるほど…、その通りです。
説明の後は いよいよ治療となりますが、自ら『治療機械、器具は世界最高峰の物を使っている』と語る大澤さん。
治療ユニット(治療椅子)は『歯科医垂涎のブランド』と語るカボ(ドイツの世界最高峰の機械メーカー)製、
更に、4つの診療室には 口腔外バキュームと高性能の空気清浄機 を備え
コロナ禍にあっても 安心して治療を受けられる態勢を整えています。
「開業した頃は、将来これ程の設備を揃えた診療所を持てるとは思いませんでした。」
と、大学卒業から開業当時を振り返ってくれました。
「大学卒業を半年後に控え、貯金は底をつき担任の教授に金の無心をする始末でした。
最低でも年間3000万の売上がないと歯科医院経営は厳しいのですが 初年度は1900万の実績しか作れませんでした。
しかし次第に患者さんの支持を得て開業10年目に1億、12年目に2億。 しかし、同年秋にリーマンショック
更に2年半後に東日本大震災が起こり市場経済は低迷、
平成25年に(ピーク時から)60%減で底打ち 徐々に回復し
今年はコロナ禍という逆風の中でも過去最高を狙える程になりました」
でも、『三ノ輪歯科』って 儲け主義の歯医者なんでしょうか?
「『健康保険』内の治療は 治療期間の差こそあれ 日本全国どこの歯科医院でも
保険外に関しては十分にご理解頂ける治療費設定にしています。
利益が十分に出ていなければ 設備投資はおろか 切削器具さえも買えません。
上手な技工士も雇えなければ スタッフも揃えられず 掃除も行き届かない診療所で
本来使い捨てにすべき消耗品も使い回すことになりかねません。
そんな歯科医院で治療を受けたいですか?
数字は励み、努力の証(あかし)なんです。
(野球選手の)イチローに『そんなに稼いでどうすんの?』って聞きますか?
あくまで数字は結果なんですよ。お金がジャマなら寄付したっていいんですよ
お金も役に立って初めて価値があるんですからね。」
三ノ輪歯科へのアクセス
ライターから一言
東京都台東区三ノ輪にある歯科クリニック『三ノ輪歯科』に取材させていただきました。
患者が目の前で困っているから、僕は助ける。その真っ直ぐな信念で休むことなく毎日患者の治療を続ける大澤院長は、まさに理想の歯科医師でした。卓越した歯科技術に、それを補完する高度な医療設備。そして、患者への的確な診断・治療が合わさった『三ノ輪歯科』。
甘い言葉は患者には吐きません。真実のみを伝え、患者ご自身が歯の大切さを感じてもらえるように務めている『三ノ輪歯科』は、この現代で本当に必要な歯科クリニックなのではないでしょうか?
「歯医者ってこんなもんだよな。」と諦めかけているあなた。三ノ輪駅から徒歩1分の場所にある『三ノ輪歯科』に訪れれば、その考えは消え去り歯の健康が約束されますよ。