大久保駅から歩いて5分ほど。賑やかな大久保・新大久保駅周辺から少し離れた住宅街の一角にある『寺尾クリニカ』。
あたたかみのあるオレンジを基調とした外観はガラス窓になっているため、やわらかな照明が院内を照らしている様子が外からも伺えます。癒しの空間を意識したという『寺尾クリニカ』は、ドアを開けると、自動スリッパ消毒殺菌機に給茶機があり、患者様への配慮の行き届いた心遣いが感じられるクリニックです。
2006年に開院した『寺尾クリニカ』は、内科・心療内科から呼吸器科、生活習慣病、アレルギー、抗加齢医療まで幅広い診療を行なっているクリニック。今回は、『寺尾クリニカ』の院長である寺尾 一郎先生に直接お話を聞くことに成功しました。なぜ、多種多様な診療を行なっているのか、みなさま疑問に感じませんか?
寺尾院長のお話を聞きながら、クリニックの開院意図や患者様との接する上で心がけていることなどをまとめさせていただいたので、この記事を通してみなさまにも知っていただけたら幸いです。
目次
寺尾クリニカの特徴
POINT1:幼少期から医師になることを目指していた寺尾院長の思いとは
「父親や祖父を中心に生まれた時から、周りに医師が多い環境だった」と語る寺尾院長。
そんな家庭環境から、幼い頃から医師になることを意識していただけでなく、先生の父親が呼吸器を専門に扱う医師だったこともあり、自分自身も呼吸器科の道を目指すようになったとお聞きしました。
東海大学の医学部に進学し、その後日本大学付属病院板橋病院に勤務していく中で、呼吸器科だけでなく内科・心療内科・アレルギーなどさまざまな疾患を学んだ寺尾院長。
大学を卒業して以降、大学病院で実践経験を積んだ後も多くの病院で、勤務を重ねた寺尾院長は、2006年に大久保に『寺尾クリニカ』を開院しました。
大学病院では多くの肺がん患者を直接見てきたことで、患者様の生と死の現場に立ち会うことも多かったのでしょう 。呼吸器の専門医でありながら、多くの診療に意欲を向けたのも大学病院がきっかけだったと語っていた寺尾院長のお言葉に、私自身深く考えさせられました。
開院する以前は専門医として診療してきたということは 、幅広い患者様を見てきたというよりも、専門分野を深く追求したはずです。その経験から、寺尾院長は開院する際に“ひとりの患者様を多角的な目線で診察を行いたい”という強い意思を持ったとお聞きしました。
現在もなお『寺尾クリニカ』が幅広い診察を行なっている意図は患者様ひとりひとりに対する、総合的な医学知識を用いた診療・治療を心がけているのが伝わった取材でした。
POINT2:『寺尾クリニカ』が患者様と向き合う上で意識していること
『寺尾クリニカ』のクリニカとはクリニックのイタリア語。“癒し”をテーマにして、あたたかみのある暖色でまとめた内装は、優しい雰囲気で溢れています。
クリニック内に飾られているランプや待合室のソファを見ると、クリニックに診察に来たというよりも、誰かのお家に上がったような安心感を覚えることでしょう。『寺尾クリニカ』の院内の雰囲気に沿うように、寺尾院長ご自身もあたたかみのある話し方で、優しさがにじみ出ていました。
「さまざまな知識や経験を積み、頭の中に医療知識をインプットした上で患者様にアウトプットしていくことが医者の役割だ」と考える寺尾院長。
その言葉通りに、『寺尾クリニカ』では、患者様の症状から根本的な悩みを探り、最適な対処法を提供することに勤めています。
呼吸器科と内科・心療内科は一見全く関係のないもののように見えがちですが、それは違います。体の病が心の病に繋がることがあるからこそ、患者様の悩みを多角的に見ることが必要だと考える寺尾院長の姿は、これこそが本当の医師と言うのだと肌で感じた取材でした。
時代の流れに合わせて街も変化していくからこそ、地域医療に積極的に取り掛かる必要があると『寺尾クリニカ』は考えています。そのため、それぞれの診療科の中でも幅広い種類の診察・治療法を行なっているのをご存知でしたでしょうか。
呼吸器科では、禁煙外来や睡眠時無呼吸症候群なども扱い、内科では生活習慣病とにんにく注射や高濃度ビタミンC点滴などの自費診療を行なっています。心療内科でも、10年ほど前から発達障害について専門的に診療を行なっているのも、時代に合わせた医療の改革に伴い決断した結果だそうです。
『寺尾クリニカ』では、タバコを吸う人だけでなく受動喫煙の問題性が浮上されてきたからこそ、禁煙外来を積極的に受け付けたり、ストレス過多な生活を送る人々が増加したために疲労回復を目的に各種注射を実施しています。
また、精神面では子供だけでなく大人の発達障害が問題視された経緯があったために、心療内科の診察でも発達障害の診察を行うようにしたとお聞きしました。
多くの患者様が抱える悩みの医学的な解決方針が時を経るに連れて、少しずつ変わっていくからこそ、『寺尾クリニカ』も日々変化していくことでしょう。
POINT3:方針を変えずに、時代に合わせた深みのある医療を目指す
今年で開院15年になる『寺尾クリニカ』は、この先も地域医療に尽力していきます。
「クリニックのあり方や方針は変わらないが、時代に合わせて変化することもまた大事だ」と語る寺尾院長。院長ご自身が持っている医療に対する姿勢はぶれずに、医療の内容を深めていくことにフォーカスを当てているとお聞きしました。
自分をしっかりと持っていれば、時代がどんなに変わろうとも 、医療の進化に順応していくことができるのでしょう。治療を必要としている患者様がいるならば、患者様それぞれに合わせた治療ができるように、開院して以降も常に医療について学び続けている寺尾院長。それも全て患者様の苦悩を解決したいという強い思いから。
大久保という町柄、外国人も多く在住しているからこそクリニックに足を運ぶ方にも、海外の方も多くいらっしゃるとお聞きしました。
また、周辺に学校も多いことから、人々の年齢性別もさまざまです。東京都の中心である新宿には、平日・祝日問わず多くの方が街に訪れることから、『寺尾クリニカ』は街に沿った地域医療に従事しています。
地域医療とは、地域住民の不安や悩みを適切に対応するとともに、住民が安心して暮らせるように見守り、支える医療活動のことです。
老若男女幅広い人々が訪れる大久保は、時代が流れるにつれて周辺に住む人々も変わってくるからこそ、地域の特色・雰囲気に合わせて医療の側面から人々を支えていく。それが『寺尾クリニカ』のこれからなのだと取材を通じて感じました。
寺尾クリニカへのアクセス
【クリニック名】寺尾クリニカ
【住所】〒169-0073 東京都新宿区百人町3-28-5 グランドヒルズA
【電話番号】03-5338-9955
【診療時間】月・火・水・金 9:00~13:00/15:00~19:00
木 15:00~19:00
土 9:00~13:00
【休診日】日曜・祝日・木曜午前・土曜午後
【アクセス】JR「大久保駅」から徒歩5分
JR「新大久保駅」から徒歩10分〜15分
【駐車場】近隣に有料駐車場あり
寺尾クリニカのコロナ対策
『寺尾クリニカ』では以下のコロナ対策を行なっています。
■受付にアルコール消毒の設置し
■受付にシールドを設置
■患者様には来院時、体温計測の奨励
■患者様がお手洗いを使用した場合、手洗い・消毒の徹底
ライターから一言
東京都新宿区。その中でも大久保周辺は、外国人が多く在住している多国籍な街であり、周辺に学校もあることから大通りを越えると住宅街にもなっています。
そんな大久保にある『寺尾クリニカ』は、内科・呼吸器科・心療内科をはじめ、さまざまな診療を行なっているクリニックです。呼吸器の専門医である寺尾 一郎院長は、大学病院時代から内科・心療内科も合わせて学んできたことから、幅広い医療の知識と経験を積んだ方。
かつて肺がんで悩む患者様を多く見てきたからこそ、人間が死に対して抱く恐怖を少しでも、和らげるために心療内科医療に尽力したとお聞きしました。
現在では大久保周辺に在住している方を中心に、地域医療に従事している『寺尾クリニカ』は、多くの診療を行なっている理由も時代に合わせた治療法が必要だと考えているからこそ、生まれたものでした。
今回の取材を通して感じたのは患者様の悩みを解決するために、医師も多角的な目線で患者様と向き合っていく必要があるということ。患者様の苦悩から見えるのはたったひとつの答えではなく、患者様自身の健やかな健康を保つためのさまざまな対応が大事になってくるのだろうと思います。